栃木県宇都宮市の呉服店おぎはら。もっとお洒落に、カジュアルに楽しむきものライフを応援します。
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2018年12月07日
24節気の大雪は名の通り平地にも雪が降るころです
今年は12月7日でした。急激な寒さが襲って参りました。
しかし宇都宮は寒さを跳ねのけるほどの熱気!元気!活気にあふれております
宮魁道中です。呉服おぎはらも協力させて頂きました。
今年も残りわずかとなりましたが、日々の生活を着物と共に過ごして参りたいものです。
松・竹・梅は吉祥柄として有名ですが、
風雪厳冬にたえ、また柔軟で穏やかな植物として「厳寒の三友」とも呼ばれております
特に松は年中青々とした常盤木で、その清らかさが神様を迎える依代の役割を果たすとされており、大変格調の高い木です。
今年も残すところあとわずかです。新年を迎える着物にいかがでしょうか。
2018年11月22日
秋を惜しむ気持ちからでしょうか、
上村松園の絵葉書が目に留まりました。
本日は小雪の声を聞き、雪の結晶の帯をご紹介致します。
誉田屋源兵衛 袋帯
黒地に銀色の雪の結晶が織り込まれています。
様々な雪の結晶が描かれていて、見ているだけで冬の訪れが楽しみですね
地模様は矢羽根網代模様です。
この時期に網代と聞くとひとつの和歌を思い出します
「朝ぼらけ 宇治の川霧 絶えだえに あらはれ渡る 瀬々の網代木」
権中納言定頼の歌で百人一首のひとつです
移り行く日本の四季を着物と共に楽しみたいものですね!
12月はイベントが盛りだくさん!
呉服おぎはらでも色々と企画しております。
次回の更新は12/7です。ぜひご確認下さい
2018年06月21日
5代目 田畑喜八 染めの名古屋帯
夏至を迎えました。
一年でもっとも昼が長く、夜が短い時期です。季節の移り変わりが感じられやすい季節ですね。
これから夏を迎えるにあたり先日、
京都の岡崎の山縣有朋の別邸である「無鄰菴」にて夏の装いをテーマに着物講座をさせて頂きました。
(左)蛍の訪問着と夏の蛍の柄の袋帯 (右)かわせみの訪問着と名古屋帯
名勝「無鄰菴」は明治27年に明治大正時代の政治家である山縣有朋の別荘で
昭和26年に国の名勝庭園に指定されております。
ご縁を頂いて、呉服おぎはらの荻原真衣が6月から定期的に着物の講座をさせて頂いくこととなりました
6月のテーマは「夏の装い」
講座を通して夏と着物を楽しんでいきたいと思います。
5代目 田畑喜八 茶屋辻 夏の訪問着
まだ長雨が続きますが、これからの暑くなる季節
日本の夏と寄り添いながら、涼し気な素材や柄行の着物を着て「涼」を楽しみたいですね。
2018年06月07日
五代目 田畑喜八 染めの名古屋帯
芒種を迎え、いよいよ梅雨の季節となりました。
この時期に降る雨を「五月雨」、雨の合間に晴れることを「五月晴れ」といいますね
天候を気にしながら先日、金沢に行って参りました。
金沢の兼六園にて
単衣の塩沢紬に9寸名古屋帯のにわか雨
歩くことを考えて選んだ塩沢紬は、さらさらして裾捌きが良く、旅行に行くときにはお気に入りの一枚です。
二日目は美術館巡りをしました。
加賀友禅、輪島塗、九谷焼、金箔の技術など、前田百万石の文化を堪能して参りました。
浅野川大橋をバックに
紙布の洒落着にインドアッサム地方の黄金繭の袋帯
今はほとんど作られていない紙布の着物は、夏は涼しく冬は温かな着物です
仕立て上がりは紙の張り感が強いですが、着るごとに体になじみ絹のような柔らかさを持ちます。
20年愛用していますが、まだまだ丈夫で、これからも大切にしたい一着です
金沢に息づく歴史と伝統に、日本の文化の素晴らしさを改めて感じました
またゆっくりと訪れたい土地です。
外濠公園白鳥路で久しぶりにゲンジボタルを見ました。
金沢では、市民ボランティアの方々がゲンジボタルを大切に守っているようです
ふわふわと飛び交う蛍は、とても幻想的でした。
これからの季節を迎える楽しみのひとつですね。