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個性的な織物を次々と生み出し、不可能に挑戦し続ける京都の帯匠、譽田屋源兵衛 十代目の山口源兵衛氏。
コストや生産の合理性の為にないがしろにされていた本格的な技や素材、かろうじて残存するそれらを掘り起こし本来的な技法にたち戻り、愚直なものづくりに徹することこそが今求められる方向性であると力強く語っておられます。その信念のもと生まれた珠玉の作品をぜひ皆様にもご覧いただきたいと思います。
左:袋帯 金唐草(きんからかわ)葡萄唐草文
羊を生活の糧としていた中央アジアの騎馬民族たちは、羊の革をなめして金箔を貼ったものを旗として使用していたそうです。この帯は同じく金箔を貼った羊皮を金糸状にして織り上げ、帯としたものです。ペルシャをルーツとする葡萄唐草文様がエキゾチックな風情を放っています。
中央:袋帯 唐織 鍋島松藤文
鍋島藩に伝わる唐織の能衣裳の文様を帯に織り込んだものです。
鈍い光を放つ銀糸に使われた銀箔は文化財修復の為に作られたもので、戦火を逃れわずかに残存する貴重な古箔です。
右:袋帯 軍配
織物職人の頂点に立つ名工、田村秀治郎翁が卒寿の記念に制作した帯です。文様は徳川家康が持っていた軍配(徳川美術館所蔵)と同じ図柄。高純度の金糸に漆をかけて古びた趣きを表し、軍配には螺鈿や鼈甲で織りこまれた鳳凰が見事です。