商品紹介
訪問着/小石丸桐竹紋黒地「桃山竹笹熨斗目」
作・誉田屋源兵衛
室町時代から安土桃山時代にかけて栄えた日本独自の染色技法「辻ヶ花染」を施した一着です。
辻ヶ花染とは、絞り、墨絵、刺繍、箔を組み合わせ、森羅万象を自由に表現する幻想的な染色技法。
武家の男性が着用した熨斗目文様の中に、格調高く辻ヶ花染を配しました。
素材には、通常の絹織物の倍以上もの糸量を贅沢に用いた、
100%小石丸糸を使用。7,700本もの縦糸によって織り上げられた生地は、
しなやかで気品に満ち、黒地に映える竹笹文様が静かな華やぎを漂わせます。
日本の染織文化の粋を集めた、まさに至高の逸品です。
訪問着/麻世妙「蕗の図」
作・誉田屋源兵衛
経糸・緯糸共に100%大麻糸を使用。
日本古来より自生し、日常生活から神道の儀式に至るまで欠かすことのできなかった「大麻」。
その大麻の繊維で作られた大麻布は、日本人にとってはなくてはならない素材でした。
「麻世妙(まよたえ)」は、半世紀以上忘れ去られていたこの大麻布を、
誉田屋源兵衛が現代に甦らせた作品です。
訪問着/麻世妙「コスチュームダチェーザレ」
作・誉田屋源兵衛
経糸には絹、緯糸には大麻糸を用いて織り上げた生地です。
絹特有のしなやかな手ざわりと上品な光沢に、
大麻ならではのハリと力強さが加わり、洗練された風合いを生み出しています。
しなやかさとシャリ感が絶妙に調和したこの生地は、
着るほどに馴染み、立ち姿に凛とした美しさを添えます。
男女問わずお召しいただけます。
訪問着/紙布「円」
作・誉田屋源兵衛
紙布とは、和紙を細く裁断し撚りをかけて糸状に仕立て
それを経糸・緯糸に織り込んで作られる布です。
使用される和紙は、楮や三椏など天然の植物繊維を原料としたもの。
これを緻密に漉き上げた後、細く裂き、丁寧に撚りをかけて糸にします。
こうして織られた紙布は、単なる紙とは思えないほどの強さとしなやかさを持ち、
使い込むほどに柔らかさと風合いの深みが増していきます。
現代においては、こうした伝統的な技法で織り上げられた
紙布の着物や帯は非常に希少であり、
見た目の美しさはもちろん、着る人にしか分からない
軽やかさと心地よさを味わえる特別な逸品です。
黒留/荒磯
作・五代田畑喜八
波間から勢いよく飛び出した鯉の姿が、金糸による駒縫いで描かれています。
荒磯とは、荒波が打ち寄せる岩場を指し、
古来より力強さや不屈の精神を象徴する吉祥文様とされてきました。
繊細な金糸で施された駒縫い刺繍は、鯉の躍動感を感じます。
慶びの日にふさわしい格式と華やかさを兼ね備え、
力強くも気品あふれる黒留袖です。
袋帯/華
作・誉田屋源兵衛
千姫所用との伝承がある小袖裂による打敷で、
紫陽花模様小袖(田畑コレクション収蔵)の図柄を帯に仕上げました。
豪華絢爛な安土桃山時代を彷彿させる地織の金箔糸と、
花は紫陽花、葉は菊、枝は牡丹を表した意匠は、
幻の花として様々な想像を膨らませます。
袋帯/昇鯉
作・誉田屋源兵衛
円山応挙の「昇鯉」は中国の故事「登竜門」に基づく
「鯉の滝登り」を題材としたもので
立身出世や成功の象徴として描かれています。
鯉が急流を力強く登る姿に応挙の卓越した写実技法が際立ちます。
誉田屋源兵衛の「昇鯉」は、応挙の掛け軸そのままの姿を、
匠の織り技法を用いて帯に織り上げました。
袋帯/丸龍文
作・山口安次郎
呉服おぎはらの代替わりの節目に、辰年生まれの創業者・荻原貞二郎が特別に依頼した作品。
制作を手がけたのは、三百年の伝統を受け継ぐ織元に生まれ、
能装束を織り続けてきた名匠山口安次郎翁(97歳)。
安次郎翁はその技と美意識が国内外で高く評価され、
昭和25年にはGHQ最高司令官ダグラス・マッカーサー元帥へ能装束裂地を寄贈。
さらに、世界各国の元首や王室にもその作品を届けるなど、日本の織の美を世界に伝えた名匠です。
「丸龍文」は山口安次郎翁の想いと技術が込められた呉服おぎはらにとって特別な逸品。
本場結城紬/藍地青海波松帆模様―
東京国立博物館 永久保存 ―
作・初代 野村半平
松と帆掛船の意匠の中に、伝統の亀甲柄と十字絣が見事に織り込まれ、
1ミリの誤差も許されない精緻な技術により模様が織り出されています。
本場結城紬の技術が余すところなく注ぎ込まれた、まさに至極の一品。
結城紬の第一人者・初代野村半平によるこの作品は、
染織の歴史においても高く評価され、
現在は東京国立博物館に永久保存されています。
袋帯/鷹
作・誉田屋源兵衛
安土桃山から江戸初期にかけて活躍した
狩野派の絵師・狩野山楽の名作「飼鷹図」を、
誉田屋源兵衛の手により帯として制作。
地織には焼箔を贅沢に使用し、武家社会の権威を象徴する鷹の姿は、
すべて精緻な刺繍によって施されました。
力強く気品ある意匠は、安土桃山の美意識を
現代に蘇らせた格式ある装いに相応しい逸品です。
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